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障がい者の方々が呼び捨てにされる世の中がここにある。障がい者の方々が「ちゃん」付けされる現実がここにある。障がい者ゆえに虐待されることもあるのだ。なぜに障がい者の方々はこのような不遇な境遇に置かれているのだろうか。 |
「提案」
尋ねれば、「ちゃん」付けで呼んでもいいと言う。
障がい者の方々は、いとも簡単に、そう言ってくれるのだ。
自分よりも年上の場合だってあるけれど、「くん」付けでいいとか、「ちゃん」付けでいいとか言ってくれるのだ。
ここで「ちょっとおかしい」と気付かなければいけないのだけれど、本人の選択なのだから、そうしよう、となる場合の、なんと多いことか。
でも、これが健常者であればどうであったか。
果たして、健常者が「ちゃん」でいいよなんてことを言うだろうか。
そうである、健常者が「呼び捨て」でいいなんてことは、絶対に言わないのだ。
であるのに、そう言っているということは。
そう言えば相手が喜んでくれる。
そう言えば、万事角が立たない。
そう言えば、生きやすい。
ということを肌で感じ取っているからに他ならない。
加えて、人権を尊重されるということがどういうことなのか。
ということが、いまいち分からない、難しすぎる。
で、健常者は、安易に、「ちゃん」付けで障がい者の方々を呼んでしまう。
結局は、自分が優位な立場に立ってしまっているのも分からずに。
健常者と同じように人間としての尊厳を尊重される前に。
そもそも、障がい者の方々は施設にとってはお客さんである。
障がい者の方々が利用してくれるから、障がい者施設は運営できるのである。
であるのに、呼び捨てにされたり、「君」付けされたり、「ちゃん」付される現実社会がここにある。
お客さんなのに、まったくお客さん扱いされずに、むしろ下に見られて虐待される場合もこの世の中にはあるのである。
それはなぜだろうか。
そう、それは、健常者のお客さんのように声が大きくないからだ。
健常者のお客さんのように要求が高くないからだ。
そして要求できないのは、知らないからである。
誰も、知らせないから、何も要求しないのだ。
ということで、口で「障がい者の方々はお客さんである」と言ったところで、無言のお客さんはお客さん扱いされないのだ。
ということで、お客さん扱いできるように、健常者のお客さんのような力を付ける必要がここに出来てくる。
お客さんは力を持っているからお客さんなのである。
だから、障がい者の方々が、施設の人々を評価して、それに基づいて賃金が決められる力を持つ必要があるのだ。
そしてこれが、障がい者の虐待防止対策となってくる。
どうだろう、評価項目は、こんなもので。
1.○○さんは、挨拶をしてくれますか? ○×で答えてください。
2.○○さんは、さん付けで呼んでくれますか? ○×で答えてください。
3.○○さんは、適正な支援をしてくれますか? ○×で答えてください。
4.○○さんから、虐待をされたことがありますか? ○×で答えてください。
5.その他、自由にお書きください。
アンケート調査対象は、施設管理者とサービス管理責任者と、部門別の支援員全員ということでいかがだろうか。
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- 障がい者虐待防止対策徳島県方式-[産直市きのべ] - |
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